最近テレビやYouTubeで見かけることが増えたChatGPTのCM。
転勤先らしき土地を歩く男性や、ChatGPTを使いながら新しいドーナツを考える女性など、一般的なITサービスのCMとは少し違う映画のような映像が印象的です。
「このCMは誰が作っているの?」「何種類ある?」「流れている曲は何?」と気になった方もいるのではないでしょうか。
現在公開されている日本向けChatGPTのブランドキャンペーンについて、監督や制作会社、3つのCMの内容、使用されている音楽までまとめました。
ChatGPTのCMは誰が作ってる?監督や制作会社を調査
2026年8月から展開されているChatGPTのCMは、OpenAIによる日本初のブランドキャンペーンとして制作されたものです。
広告業界メディア「AdverTimes.」が公開しているスタッフリストによると、企画・制作の中心となったのはOpenAIのインハウス・クリエイティブチームです。
主な制作スタッフは次の通りです。
- 企画・制作:OpenAI インハウス・クリエイティブチーム
- Creative Lead International:Scott Dungate(OpenAI)
- CD・企画:田辺俊彦(TSUZUKU TOKYO)
- 監督:小島央大
- 撮影(DP):鎌苅洋一
- 照明:後閑健太
- 美術:原田恭明
- 制作:STINK FILMS JAPAN
- ポストプロダクション:NOMAD
- メディア:PHD
つまり、海外で制作されたChatGPTのCMを単純に日本語化したものではなく、OpenAIのチームと日本のクリエイターが参加して作られた日本向けのキャンペーンです。
特に注目したいのが、映像監督を務めた小島央大さんです。
小島さんは映画監督としても活動しており、第35回日本映画批評家大賞で新人監督賞を受賞しています。
今回のCMでも映画のような映像表現が取り入れられ、35mmフィルムを使用して撮影されました。
「ChatGPTのCM、なんだか映画っぽい」と感じた人がいるのも、こうした制作方法が関係しているようです。
ChatGPTのCMは3パターン「TRANSFER・DONUT・HIFI」
2026年に日本で展開されているChatGPTのブランドキャンペーンでは、主に「TRANSFER」「DONUT(DONUTS)」「HIFI」という3つのストーリーが確認されています。
TRANSFER
「TRANSFER」は、地方へ転勤した男性が新しい土地で暮らしていく姿を描いたCMです。
見知らぬ環境にやってきた主人公がChatGPTを活用しながら、その土地のことを知り、少しずつ新しい生活へ踏み出していきます。
単に「AIを使えば便利」という見せ方ではなく、新しい環境に挑戦する人のそばにChatGPTがいる、というストーリーになっています。
映像には昔の日本映画や時代劇の「道中もの」の要素も取り入れられており、4:3の画角が採用されています。
DONUT
もうひとつ印象的なのが「DONUT」です。
小さなお店から生まれたアイデアを、ChatGPTと一緒に新しい商品へ発展させていくストーリー。
地域のレモンについて調べたり、商品の方向性やPR方法を考えたりと、ChatGPTとのやり取りが画面上に次々と表示されます。
商品のアイデアを考えるだけでなく、その先の販売や宣伝までChatGPTを利用できることが自然に伝わる内容になっています。
HIFI
「HIFI」の舞台はミュージックバーです。
予約管理や在庫、仕入れなどの業務をChatGPTがサポートすることで、お店の人たちが本来大切にしたかった「音楽」に向き合う時間を取り戻していく様子が描かれています。
3作品に共通しているのは、AIそのものを主役にしていないことです。
転勤、新商品づくり、お店の運営という身近な場面を通して、ChatGPTを使ったことで人が次の一歩を踏み出す姿が中心になっています。
そのため、いわゆるAIサービスの機能紹介CMとは少し違った印象を受けるのかもしれません。
ChatGPTのCM曲は?杏里など日本の楽曲を使用
ChatGPTのCMでもうひとつ気になるのが音楽です。
3作品ではそれぞれ異なる楽曲が使用されています。
- TRANSFER:團伊玖磨「宮本武蔵」
- DONUT:杏里「Windy Summer」
- HIFI:環ROY「Offer」
特に「DONUT」で流れているのは、杏里さんの「Windy Summer」です。
1983年に発売されたアルバム「Timely!!」に収録された楽曲で、爽やかな雰囲気が映像ともよく合っています。
最新のAIサービスであるChatGPTのCMに、こうした日本の楽曲が使われているのも興味深いところです。
「TRANSFER」では團伊玖磨さんの「宮本武蔵」、「HIFI」ではラッパー・環ROYさんの「Offer」が選ばれており、3作品で音楽の雰囲気も大きく異なります。
OpenAI側も音楽をクリエイティブの重要な要素として位置づけていることが紹介されており、映像だけでなく選曲まで含めてひとつの作品として作られていることが分かります。
また、今回のキャンペーンにはストーリーを描くブランドフィルムだけでなく、ChatGPTの具体的な使い方を紹介する映像も用意されています。
そのためテレビやYouTubeなどで「前に見たChatGPTのCMと違う」と感じることもありそうです。
2026年の日本向けChatGPT CMは、OpenAIのインハウスチームを中心に、日本のクリエイターが参加して制作されたキャンペーンでした。
便利なAIを前面に押し出すのではなく、あくまで主役は「それを使う人」。映画のような映像や日本の音楽も含め、ChatGPTが日常に入っていく様子をやわらかく描いているのが特徴です。
今後、新しいストーリーや別バージョンが追加された場合は随時追記していきます。
